不貞行為(不倫)をする人は、仕事で不正行為をする確率が高い。
これを裏付ける研究がテキサス大学オースティン校のビジネススクール
「マコームズ・スクール・オブ・ビジネス」
の研究者によって発表されています。
つまり家庭で配偶者(妻や夫)を裏切る人は、仕事でも取引先や同僚を裏切る傾向があるのです。
もしこの研究が事実なら、いちど不倫が発覚した人は、仕事においては高く評価しないほうがよさそうです。
研究内容を見ていきましょう。
不貞行為(不倫)をする人は、仕事で不正行為をする?
マコームズ・スクール・オブ・ビジネスの研究者は「不倫専用マッチングアプリ」として有名な
「アシュレイ・マディソン(Ashley Madison)」
の利用者データに注目しました。
というのも、アシュレイ・マディソンの利用者データは2015年にハッキングされ、WEBに公開されているからです。
公開されているのは、約3,600万人のデータ。
このうち有料会員は約100万人。
つまり、約100万人の本気で不倫をしようとした人のデータが公開されているのです。
ちなみに、アシュレイ・マディソンは今でも運営されており、日本語版もあります。
※サクラがいたという説もあるので、利用はおすすめしません
研究者たちは流出したアシュレイ・マディソンの利用者データをつかい
- (アメリカで公開されている)仕事で不正行為を行なった人のデータ
- 不正行為をした人と同じような属性(性別・年齢・職歴等)の人のデータ
この2つを比較しました。
不正行為をした人と、そうでない人でアシュレイ・マディソンの利用状況を比べたのですね。
そしてアシュレイ・マディソンを「有料課金」して利用している人たち、つまり
- 不倫している人
- 不倫願望がある人
の方が、仕事において不正行為をする確率が高いことを発見したのです。
調査で明らかになったことをいくつかピックアップして紹介します。
市民や同僚から多くの苦情が寄せられている警察官は不倫する確率が高い
研究では
- 市民や同僚から多くの苦情が寄せられている警察官=不正行為があった警察官
- 市民や同僚からの苦情が1件以下の警察官=不正行為がなかった警察官
として、2つのデータをアシュレイ・マディソンのデータと照会し、不倫している確率(アシュレイ・マディソンを有料で利用している確率)を比較しました。
すると
- 不正行為があった警察官:2.9%
- 不正行為がなかった警察官:1.3%
このように、不正行為をしていた警察官の方がアシュレイ・マディソンを利用している確率が高くなりました。
警察官の調査では、市民や同僚からの苦情の件数別で分けた調査もしています。
すると、苦情の件数が多ければ多いほど、不倫している確率も高くなりました。
不正行為をするファイナンシャル・アドバイザーは不倫する確率が高い
警察官のつぎは、ファイナンシャル・アドバイザーです。
こちらも、アシュレイ・マディソンに有料課金している確率を比較します。
- 不正行為があったファイナンシャル・アドバイザー:3.3%
- 不正行為がなかったファイナンシャル・アドバイザー:1.4%
警察官と同じで、不正行為をしていたファイナンシャル・アドバイザーの方が課金率が2倍以上高くなりました。
次はアシュレイ・マディソンへの登録率も見てみましょう。
- 不正行為があったファイナンシャル・アドバイザー:7.4%
- 不正行為がなかったファイナンシャル・アドバイザー:3.9%
やはり、不正行為をしていた人の方がアシュレイ・マディソンの利用率が高くなりますね。
「本気で不倫しようと考える人」
だけでなく
「不倫に興味がある人」
も、不正行為をする確率が高そうです。
不貞行為(不倫)をする人は、仕事で不正行為をする?
マコームズ・スクール・オブ・ビジネスが発表した論文では、すでに紹介した事例以外にも
- 経済系の犯罪者
- 企業のCEO・CFO
なども同じように分析し、どちらも不正行為をした人の方が不倫をしている確率が高いことをデータで確認しています。
ここまでのデータを見ると、確かに不正行為をする人は不倫をする確率が高そうです。
しかし
アシュレイ・マディソンの有料課金をしている人=不倫する人
とみなすのは無理があります。
「本気で不倫願望がある人」
くらいに考えるのが良いと思います。
なので、今回の研究でわかることは
「不正行為をする人は、本気で不倫したいと考える確率が高い」
ということでしょう。
もしあなたが不倫しない人と結婚したい、と考えているなら
「仕事や職務に忠実な人」
と結婚すると円満な家庭が築けるかもしれませんね。