なぜマッチングアプリで結婚すると離婚率が低いのか?3つの理由を解説

マッチングアプリで知り合い結婚したら、その後の離婚率は低いと言われています。
この記事では、マッチングアプリで結婚すると離婚する確率が低い理由を解説します。

あわせて、マッチングアプリで離婚しにくい人を探す方法も紹介します。
「マッチングアプリで良い人と出会いたい!」と思っている人はぜひ読んでください。

マッチングアプリで結婚すると離婚率が低い3つの理由

「マッチングアプリで結婚すると離婚する確率は低い」というの説の根拠となっている調査は以下の2つです。

  • アメリカ→シカゴ大学のジョン・カシオッポ教授が2013年に発表した論文
  • 日本→毎日放送がテレビ番組「林先生の初耳学」で2020年に実施した調査

2つの調査はこの後に詳しく紹介しますが、先に調査でわかった離婚率だけ紹介しておきます。

まずはアメリカの調査から。
ネットで出会って結婚した夫婦の方が約1.7パーセント離婚率が低い、という結果が出てます。

「ネットで出会った夫婦」と「ネット以外で出会った夫婦」の離婚率の比較

次は日本の毎日放送の調査結果です。
こちらの調査では、マッチングアプリで結婚した夫婦の方が約2パーセント離婚率が低い、という調査結果が出ています。

マッチングアプリで結婚した夫婦の離婚率は日本の平均よりも2%低い

なぜマッチングアプリで知り合って結婚すると離婚する確率が低いのでしょうか?

じつは、アリゾナ州立大学のリーゼル・シャラビ(Liesel Sharabi)助教授が離婚率が低い理由を調査し論文を発表しています。

リーゼル・シャラビさんの論文によると、マッチングアプリで結婚すると離婚率が低い理由は以下の3つです。

  1. 相手について得られる情報量が多い
  2. ゆっくり時間をかけて仲良くなれる
  3. たくさんの会員の中から相性が良い人を選べる

マッチングアプリで結婚すると離婚率が下がるのには3つの理由がある

この3つの理由をそれぞれ解説します。

① 相手について得られる情報量が多い

マッチングアプリのプロフィールには、写真以外にもたくさんの情報があります。
たとえば

  • 学歴
  • 年収
  • 職種
  • 趣味
  • 兄弟姉妹(長男か長女か、など)
  • 結婚に対する意思
  • 結婚観
  • 結婚歴(離婚歴)
  • 子供の有無や今後の希望

などです。
※プロフィールに記載できる情報はもっとたくさんあります

たとえば、合コンや友達の紹介で異性と出会ったとき、これらについて聞くことは可能でしょうか?
全部聞くのはまず無理ですよね。
聞けたとしても一部で、結婚観や子供の希望などはお付き合いが始まった後に知る事が多くなると思います。

このように、マッチングアプリなら出会ったり交際を開始する前から相手についてたくさんの情報を得ることができます。
だから出会ったときやお付き合いがはじまった時のギャップが少ないのです。

結婚生活でも同じです。
あらかじめ相手の結婚観や子供についての希望を知っていれば、結婚後の食い違いが減ります。
だからマッチングアプリで知り合って結婚すると離婚率が低いのです。

② ゆっくり時間をかけて仲良くなれる

マッチングアプリではマッチングが成立した後、メッセージ交換(LINEもふくむ)してからデートするまで、長いときは1ヶ月以上の時間がかかります。
リーゼル・シャラビ助教授は、この時間によって肉体的な親密さよりも先に感情的な親密さが形成される、と語っています。
(参考:ASU News
そしての、感情的な親密さが「将来の結婚のためのより良い基盤を作る」とも語っています。

これがマッチングアプリで知り合って結婚すると離婚率が低いことの、2つ目の理由です。

③ たくさんの会員の中から相性が良い人を選べる

3つ目の理由は「たくさんの会員の中から相性が良い人を選べる」です。

日本の人気マッチングアプリには累計で数百万〜2,000万人の会員がいます。
マッチングアプリを使うと、この膨大な会員の中から恋人を探せます。

ただ選べるだけではありません。
並行して複数の相手とデートを繰り返しながら、その中から一番相性がよさそうな人を選ぶことも可能です。
これはマッチングアプリ以外ではなかなかできないことです。

このように、たくさんの人の中から自分と相性が良い人や、共通の趣味を持つ人を選べるのはマッチングアプリで恋活・婚活する大きなメリットです。

「マッチングアプリ婚は離婚率が低い」の根拠となった調査・研究

「マッチングアプリで結婚すると離婚する確率は低い」

この説の根拠になっている研究・調査を紹介します。
すでに紹介しましたが、以下の2つの調査がこの説の根拠となっています。

  • アメリカ→シカゴ大学のジョン・カシオッポ教授が2013年に発表した論文
  • 日本→毎日放送がテレビ番組「林先生の初耳学」で2020年に実施した調査

それぞれ紹介しながら解説しますね。

① シカゴ大学のジョン・カシオッポ教授の論文

先に紹介するのは、アメリカのシカゴ大学のジョン・カシオッポ教授が2013年に発表した論文です。

この論文は、以下を対象にしたものです。

  • 調査対象:2005年〜2012年の間にアメリカで結婚した人
  • 調査実施人数:19,131人

ジョン・カシオッポ教授の論文で明らかになったことをいくつか紹介します。

「ネット」で知り合い結婚した割合は約35%

論文によると、ネットで知り合い結婚した人の割合は34.95%となっています。
だいたい3人に1人ですね。
※インターネット全体で知り合った人の割合なので注意してください

ネットで知り合い結婚した人の割合(2013年の調査)

アメリカではかなり前からネットで出会い、そして結婚するのが「普通」だったことがわかりますね。

オンラインデートサイトで知り合った人が4割以上

ジョン・カシオッポ教授はネットで知り合い結婚した夫婦に、どんな種類のネットサービスで知り合ったかも尋ねています。
その結果、ネットで知り合い結婚した夫婦は以下のサービスで出会っていたことがわかりました。

  • オンラインデートサイト:45.1%
  • SNS:20.87%
  • チャットルーム:9.51%

もっとも多かったのはオンラインデートサイトです。

ネットで出会った人の中ではオンラインデートサイトが最多で約45%

「オンラインデートサイトって何????」

こんな疑問を持つ人向けに補足すると、オンラインデートサイトとはマッチングアプリのサイト版のことです。
だから「マッチングサイト」と言った方がわかりやすいと思います。

この調査ではどのマッチングサイトで知り合ったかも発表しています。
上位は以下となっています。

Yahoo以外は現在もマッチング系サービスを続けていて、今でも人気のあるマッチングアプリです。

eHarmony

ネットで出会った夫婦の方が離婚率が低い

ジョン・カシオッポ教授の論文の中で一番大事な部分を紹介します。
ネットで出会った夫婦と、ネット以外の場所で出会った夫婦の離婚率の比較です。

  • ネット:5.96%
  • ネット以外:7.67%

このように、確かにネットで出会った夫婦の方が離婚率は低いです。

「ネットで出会った夫婦」と「ネット以外で出会った夫婦」の離婚率の比較

このデータが

「マッチングアプリで結婚すると離婚する確率は低い」

という説の根拠となっているのでしょう。

たしかに
オンラインデートサイト≒マッチングサイト≒マッチングアプリ
これは成立しそうなので、マッチングアプリでも離婚率は低くなるような気がします。

② 毎日放送が「林先生の初耳学」で2020年に実施した調査

次は日本の調査を見てみましょう。

2020年8月16日に放送された「林先生の初耳学」は、マッチングアプリで結婚した夫婦のその後を調査しました。
この調査でははじめにペアーズなど12個のマッチングアプリ運営会社に協力してもらい、アプリで知り合ったカップル1万人をピックアップ。
そしてその中から結婚した夫婦417組にアンケートを取りました。

その結果、離婚していた夫婦は19組。
つまりマッチングアプリで結婚した夫婦の離婚率は約4.6%です。

これに対して、2020年から直近5年間の日本の夫婦の離婚率は6.6%。
なのでマッチングアプリで結婚した夫婦のほうが2%も離婚率が低かったのです。

マッチングアプリで結婚した夫婦の離婚率は日本の平均よりも2%低い

離婚したくないなら「穏やかに対話できる人」がおすすめ

紹介したように、マッチングアプリ婚は離婚率が低いです。
でも、マッチングアプリ婚してすぐ離婚する人はいます。
どうしたら離婚率を下げられるのでしょうか?

おすすめなのは「穏やかに対話できる人」と結婚すること。
つまり、コミュニケーションが取れる人との結婚がおすすめです。

「穏やかに対話できる人」がおすすめな理由

「穏やかに対話できる人」がおすすめな理由を解説します。

日本の夫婦の離婚原因の1位は「性格の不一致」です。
(参考:ベリーベスト法律事務所
性格の不一致とは、言ってしまえばコミュニケーションが上手くできていない状態のことですよね。

つまり

  1. 相手に自分の話をする
  2. 相手の話を聞く
  3. 相手に自分の話をする
  4. 相手の話を聞く

この一連のサイクルが上手く回っていないと離婚しやすいのです。

コミュニケーションを上手く回すのに重要なのは「対話」です。
だから、何でも穏やかに対話できる人がおすすめです。

ポイントは「穏やかに」という点です。
荒々しくしゃべったらまともな対話は成立しませんよね。
小さな事にイライラしない、何でも穏やかに話し合える人を探しましょう。

「穏やかに対話できる人」をマッチングアプリで探す方法

マッチングアプリにいる「穏やかに対話できそうな人」の特徴としては、以下があります。

  • 自己紹介文の内容が真面目
  • すぐにLINE交換せず、アプリ内でじっくりメッセージ交換してくれる

でも、やはり会ってみないとわからないことがほとんどです。
プロフィールやメッセージ交換で「この人は穏やかに話せそうだな・・・」と感じたら、会った時にしっかり確かめましょう。

ふたりで会ったとき、相手が以下に該当したら「穏やかに対話できる人」の確率が上がります。

  • あなたの話を否定しない
  • あなたの話をしっかり聞いてくれる
  • 暴力的な言葉遣いをしない

もちろんフィーリングも大事。
話していて

「この人となら、困ったことがあっても話し合って解決できそうだな」
「この人はなんか会話のフィーリングが合うな」

こんな風に感じる人と出会えたら良いですね。

離婚しにくい人を探すならマッチングアプリがおすすめ

ここまで

  • マッチングアプリで結婚すると離婚率が低い理由
  • マッチングアプリで結婚した夫婦の離婚率の調査結果

などを紹介・解説しました。

説明したように、マッチングアプリで知り合って結婚すると離婚率は低いです。

だから

「マッチングアプリで結婚したらすぐに離婚しそう・・・」

「マッチングアプリ婚って離婚しやすそうで不安」

こんな風に考えていてマッチングアプリを敬遠していた人は、ぜひマッチングアプリを使って恋活・婚活してみてください。

明治安田生命が実施したアンケートでは、2022年に結婚した夫婦の4分の1近くがマッチングアプリで知り合い結婚しています。
今はみんなマッチングアプリ婚している時代です。
何も気にする必要はありません。
(参考:明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査

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